デジタルで文章を作成する際に使いたい、便利な校正ツール

文章で相手に正しく意図を伝えるためには、誤解を生じさせない言葉を選び、理解しやすい文章を書く必要があります。何度も読み直し、推敲(すいこう)を重ねることができればいいのですが、いつも時間が十分にあるとは限りません。それに、書いている本人は「正しく書いているつもり」なので、ミスに気づかないこともあります。
今回はデジタルで文章を作成する際に便利な、文章校正ツールについて紹介します。

文章は、伝えたいこと「以外のこと」も伝わる

「例のJavascriptGithubにアップしときました。ご確認ください。よろしくお願いいたします。」
こんなメールがエンジニアから届いたら、受け手は何を思うでしょうか。

おそらく書き手が伝えようとした「アップロードできた事実」は受け取ってもらえるでしょう。人によっては「Java Scriptとか、GitHubとか、用語が正しくないけれど、コードの中身は大丈夫かしら」という不安や「『しときました』と『お願いいたします』って温度差あるけれど、社会人として大丈夫かな」という書き手への印象も頭の中によぎるかもしれません。

文章の巧拙や表現力は、個人差があるものです。しかし、入力ミスや誤変換などの意図とは違う文章、間違った言葉づかい、表記ゆれを「個性」と言うのは無理があります。文章の書き方がマズいと、「読み解くためのコスト」や「本来考える必要のないことを考えるコスト」を、相手に強いることになります。

文章校正ツール、6選!

いろいろな場面で使えるツールをまとめました。

Microsoft Word(デスクトップアプリで文章校正をする)

出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/word

Microsoft 365の文書作成ソフトウエア「Microsoft Word」。Windows版とWeb版には「校閲」タブに「エディター」という文章作成サポート機能があります(※)。

「エディター」は文章入力中に「誤りのチェック」、「表記ゆれ」、「表現の推敲(すいこう)」を自動的にチェックして、修正候補を提示してくれます。また「エディター」の設定メニューからユーザー辞書(自作が必要)を追加できるので、クライアントごとの表記ルールに対応したいなど、独自のルールで文章チェックすることも可能です。

「Wordで文書を書く」、「メールやブログの文章をWordで下書きをする」というときに便利です。

※2020年6月時点で「エディター」機能があるのはWindows版とWeb版のみとのことです。Mac版には代わりに「校閲」タブに「スペルチェックと文章校正」というメニューがあります。「エディター」ほど高機能ではないものの、スペルミスやエラーをリストアップしてくれます。

Microsoft Word
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/word

Visual Studio Code(エディターの拡張機能で文章校正をする)

出典:https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/

「Visual Studio Code」は、さまざまOSで利用できるMicrosoftの無料コードエディター。拡張機能が充実していて、コードだけでなく日本語文章の入力ツールとしても使えます。校正用の拡張機能も多くあり「テキスト校正くん」「vscode-textlint」「Japanese Support for LanguageTool」などが有名です。

上の画像は「テキスト校正くん」の使用イメージです。拡張機能をインストール・有効化した後、テキストファイル(.txt)、Markdownファイル(.md)、Re:VIEWファイル(.re)を開くと自動で文章のチェックをしてくれます。「問題」パネルで指摘内容を確認しながら文章作成ができるので、「マークダウンで文章を書く」、「メールやブログの文章をVisual Studio Codeで下書きする」というときに便利です。

Visual Studio Code
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/

・テキスト校正くん
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=ICS.japanese-proofreading
・vscode-textlint
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=taichi.vscode-textlint
・Japanese Support for LanguageTool
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=adamvoss.vscode-languagetool-ja

Microsoft エディター(Webブラウザの拡張機能で文章校正をする)

出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-editor

「Microsoft エディター」は、Google Chrome、Microsoft Edge向けに提供されているブラウザ拡張機能。WebアプリやWebサービスなど、ブラウザ上でテキスト入力をする際に自動的に文章をチェックしてくれます。

上の画像はTwitterのイメージですが、「Webメールやブログ、SNSなど、ブラウザの入力画面で直接文章を書きたい」、「別のアプリからコピペするのは面倒」というときに便利です。

利用するには、Microsoftアカウントが必要です。無料のMicrosoftアカウントは、基本的な文法とスペルの間違いのチェックのみですが、Microsoft 365のアカウントなら、より高度な機能が利用できます

Microsoft エディター
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-editor

日本語校正サポート(無料のWebサービスを使用して文章校正をする)

出典:https://www.kiji-check.com/

Yahoo! デベロッパーネットワークのWeb APIを利用した無料のWebサービス。テキストフィールドにチェックしたい文章(最大1万字まで)を入力またはコピー&ペーストして「日本語チェック」ボタンをクリックするだけで、結果を表示してくれます。

校正結果はマーカー表示されるほか、指摘内容や言い換えの例も提示してくるので、どこをどう直せばいいか、わかりやすくなっています。入力した文字数もカウントしてくれるので、「文字数制限のある文章をチェックしたい」ときに便利です。「設定をカスタマイズする」にチェックを入れると、チェック項目を選ぶことができます。

ATOKクラウドチェッカー(有料のWebサービスを使用して文章校正をする(1))

出典:https://jproofreading.atok.com/

文章校正支援ツール「Just Right!」のエンジンを使用したクラウドサービス。利用するには、ジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」のサブスクリプションサービス「ATOK Passport [プレミアム]」(月額500円・税抜)への登録が必要です。ログイン後、テキストフィールドにチェックしたい文章(最大1万字まで)を入力またはコピー&ペーストして「チェック」ボタンをクリックすると、結果を表示してくれます。

校正結果はマーカー表示され、クリックすると指摘理由と訂正候補を提示してくれるので、どこをどう直せばいいかわかりやすくなっています。また、「誤りだけチェック」、「ビジネス文チェック」、「公用文チェック」、「表記ゆれチェック」とレベルの異なるチェックが可能です。

校正・推敲(すいこう)・校閲支援ツール「文賢(ブンケン)」(有料のWebサービスを使用して文章校正をする(2))

出典:https://rider-store.jp/bun-ken/

ウェブライダーが提供する「文賢(ブンケン)」は、文法やスペルミスだけでなく、読みやすさや、わかりやすさまでチェックしてくれる校正・推敲(すいこう)・校閲支援のクラウドサービス。利用するには、ユーザー登録が必要です。

費用は、初期費用として10,800円(税抜)、月額費用として1ライセンスあたり1,980円(税抜)が必要です。他のツールと比べると費用はかかりますが、チェック項目の細かさや、よりよい文章表現・言い回しの提案、独自ルールでチェックできるオーナー辞書機能など、機能の高さが魅力です。「がっつり文章を考えたい」、「表現にこだわりたい」という人にとっては便利です。

まとめ

仕事の資料、社内外へ送るメール、WebサイトやSNSに掲載するコンテンツなど、文章作成の機会は多くあります。ミスの多い文章や伝わりづらい文章は、結果的に自分にも相手にもコストをかけることになってしまいます。相手に正しく意図を伝え、物事をスムーズに進めるためにも、文章校正ツールを役立ててください。

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