グラフィックデザイナーとは?仕事内容〜年収まで徹底解説!

Web業界でデザイナーといえば「Webデザイナー」のことを指しますが、広告業界でデザイナーという場合は「グラフィックデザイナー」を指すことがほとんどです。

そこで今回は、グラフィックデザイナーの仕事内容や、Webデザイナーとの違い、平均年収など、グラフィックデザイナーの全容を解説していきたいと思います。

グラフィックデザイナーの仕事内容

グラフィックデザイナーは、ポスターやカタログ、新聞・雑誌の広告、屋外看板、商品パッケージ、チラシ、ダイレクトメール(はがき)などといった印刷物のデザインをする人。
対象が印刷物ということは、デザインするものの完成サイズは決まっているため、グラフィックデザイナーには「限られたサイズの中で、ユーザーに視覚的に訴求できるデザイン」が求められます。基本的にはクライアントの要望をヒアリングして、コンセプトやテーマにあわせてデザイン素材(写真やイラスト、文章)を手配し、完成サイズの平面上にレイアウトしていくという流れでデザインを完成させていきます。
アートディレクターをはじめ、コピーライター、フォトグラファー、イラストレーターなどとチームを組んで仕上げていくのが一般的です。

Webデザインの場合は、完成サイズが厳密に決まっているわけではないので、「その情報が必要であるならWebページが少し長くなっても仕方ない」と変更ができます。
その点は両者の違いのひとつと言えます。また、WebサイトのデザインはPC・スマホなどを見ている人に向けてデザインされていますが、グラフィックデザイナーが制作する広告のデザインは、制作物ごとに「どんな人がどのタイミングで見るものか」を意識してつくられています。
同じ商品を訴求するにしても「電車に乗ろうとしている人の足を止めて見てもらう駅貼りポスター」と「雑誌のページをめくる手を止めて見てもらう雑誌広告」とでは、仕上りのグラフィックデザインも違ってくるもの。
その点はWebデザイン以上に「そこに広告を出す目的」や「見る人の状況」を考えてデザインするため、デザインのアプローチも異なると言えるでしょう。

Web業界の中で仕事をしているグラフィックデザイナーもいますが、Webデザインのパーツのひとつとして(インフォグラフィックスなど)デザイン制作を発注されることが多く、現状ではWebのデザインはWebデザイナー、印刷物のデザインはグラフィックデザイナーという線引きはあるようです。

グラフィックデザイナーのやりがい

自分が手掛けたデザインが印刷物という物質的に手に取れる形になって、世の中に送り出せるのはグラフィックデザイナーならではのやりがいです。

Webデザイナーの場合は、自分がデザインしたWebサイトを見ている人の姿を直接目にする機会はほとんどありませんが、グラフィックデザイナーの場合は、自分がデザインしたポスターを見ている人の姿を直接目にする機会だってあるかもしれません。

グラフィックデザイナーのキャリアパス

新人の場合は、アシスタントとして制作現場で経験を積んでいきます。先輩のイメージに合うフォントやストックフォトを探したり、フォトグラファーが撮った数百点の写真から先輩が採用カットを選びやすいように数十点にまで絞り込んだり、先輩が作ったAという雑誌向けのデザインをBという雑誌向けにレイアウト調整したり、といったアシスタント業務をしながら仕事を覚え、メインのグラフィックデザイナーとして活躍できるスキルを身に付けていきます。

グラフィックデザイナーとして経験を積んでいくと、グラフィックデザイナーたちを統括するアートディレクターや、印刷物だけにとどまらずCMやWebサイトなどの広告プロジェクト全体を統括するクリエイティブディレクターにキャリアアップしていくケースが多いようです。

中には独立してグラフィックデザイナー/クリエイティブディレクターとして活躍する人や、制作会社からメーカーの宣伝部などに転職する人もいます。

グラフィックデザイナーに向いている人

まずはグラフィックデザインが好きであること。絵を描くのが上手でないとグラフィックデザイナーにはなれないと思われがちですが、手書きのデッサンが苦手でも活躍しているグラフィックデザイナーは多くいます。
それは「グラフィックデザインとしての完成度」以上に「きちんと伝わり、人を動かす(商品購入などにつながる)こと」が大切だから。
そのために必要なのは、独創的な発想力や感性。世の中で流行っているデザイン、多くの人に受け入れられているデザインを知っておく必要があるので、トレンドに敏感だったり、新しいモノが好きだったり、世の中への好奇心は必要な資質となります。

また、グラフィックデザインはいったん印刷してしまうと、やり直しに莫大なコストがかかります。
Webサイトのように「すぐ修正すればいい」という訳にはいかないため、クライアントとのやりとりも多く、修正作業も幾度となく繰り返されます。根気強さや粘り強さも必要です。
ひとつのデザインを仕上げるまでに関わるスタッフも多く、フォトグラファーやイラストレーター、アートディレクターなどと円滑にコミュニケーションを取れることも重要です。

未経験からグラフィックデザイナーを目指すには?

多くのグラフィックデザイナーの求人では、ポートフォリオの提出が求められます。
実務未経験の人には高いハードルですが、SNSなどでデザイン作品を発表する以外にも、デザイン公募に応募して採用実績をつくる、クラウドソーシングで実績をつくる、「友人の結婚式のウェルカムボードを作った」身近な人に協力してもらって実績をつくるなどして、ポートフォリオが充実するよう工夫している人が多いようです。

また、数はそれほど多くありませんが「実務未経験者OK」の求人を出しているデザイン制作会社もあるので、まずは飛び込んでみるのもいいでしょう。

平均年収は?

グラフィックデザイナー/イラストレーターの平均年収は337万円程度と言われています。

20代:297万円
30代:361万円
40代:388万円
50代〜:418万円


▼参考データ
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_01

仕事に活かせる経験・スキル・資格って?

特別な資格は必要ありませんが、グラフィックデザインの制作現場ではIllustratorやPhotoshop、InDesignなどのアプリケーションが使われています。
そのため、これらのアプリケーションを使えるかどうか、面接で必ずといっていいほど聞かれると思います。資格として必要なわけではありませんが、知識やスキルの証明として資格は手っ取り早いものです。

▼Photoshopクリエイター能力試験
https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/

▼Illustratorクリエイター能力認定試験
https://www.sikaku.gr.jp/ns/il/

▼公益社団法人 日本印刷技術協会 DTPエキスパート認定試験
https://www.jagat.or.jp/cat5/dtp

▼公益社団法人 色彩検定協会 色彩検定
https://www.aft.or.jp/

最近の動向(仕事のトレンド、求人量など)は?

近年は紙媒体のWeb化が進んでいることから、業界全体としては縮小傾向にあるものの、駅貼りのポスターや電車の中吊り広告、新聞・雑誌の広告、商品のパッケージデザインなどが、なくなることはないでしょう。
専門性を高めていけば十分勝算のある仕事ですし、求人量も少なくはありません。クリエイター系の人材に限れば、媒体の限られたWebデザイナーよりも幅広い媒体に対応できるグラフィックデザイナーのニーズが多いという声もあるほどです。

しかし専門家の中には、紙媒体とWebの融合が進んでいくとWebデザインもできるグラフィックデザイナー、グラフィックデザインもできるWebデザイナーの需要は高まっていくと予想している人もいて、専門性を高めていくか、どちらも満遍なくできるようになるか、意見が分かれるところです。

まとめ

今回はグラフィックデザイナーについて細かく解説してきました。

同じデザイナーでも紙媒体のグラフィックデザイナーとデジタル媒体のWebデザイナーとでは、デザインへのアプローチや業界の状況は異なっているようです。グラフィックデザインのスキルやセンスは、どの職種でも生かせる能力と言われています。ずっとグラフィックデザイナー1本でやっていこうと考えている人も、将来的な展望を考えている人も、もっておきたいスキルになるはずです。興味がある人はチャレンジしてみてはどうでしょうか。

Web業界にはプロデューサー、ディレクター、デザイナー、エンジニアなど、全く違った持ち味を活かして働ける職種があります。
どこに適正があるか、今はまだ自分では分からないかもしれませんが、実際やってみたり、現場の人に話してみたりすることで、自分の道が見つかるかもしれません。

Web業界に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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