VR・ARとは結局なに?わかるようでわからないXRを理解しよう!

VRやARにMR。『〇〇 Reality』という技術が近年どんどん発達していますが、みなさんそれぞれの違いってご存知ですか?
Web業界においてこれらの技術はまだまだ一般的ではありませんが、技術の進歩は本当に早いので近い将来では『ここ、動画じゃなくてARで埋め込めませんか?』なんていう要望があるかもしれません。

というのも、KROWL MAGAZINEを以前から見ていただいている人ならわかる通り、最近当メディアでは下記のようなVR・ARなどの技術を使ったサービスをいくつか紹介してきました。

これらの記事を執筆するにあたり、VRやAR…総称してXRについて色々調べた(そしてハマった)ので、それらの忘備録も兼ねてみなさんにそれぞれのサービスの違いや活用事例などを紹介していきます!

VR・AR・MR・SRの違いと実例を紹介

まず最初にお聞きしたいのですが、皆さんはXRという言葉を聞いたことがありますか?
以前投稿したこちらの記事のタイトルにも使用していますがVR・AR・MR・SRなどを総称した言葉のようです。

というのも、これらの技術の境目が非常に曖昧になってきていることに起因しているようです。
「VR寄りのMR」、「ARなんだけどMRの要素も含まれている」など、より複合的なコンテンツが生まれている昨今では、現実空間と仮想空間を融合させる技術としてより広い区分での呼称が用いられているとのことです。

まぁそうは言っても現状として『VRゲーム』や『ARグラス』などそれぞれの技術を冠したコンテンツがどんどん増えているので、それぞれの技術の違いはしっかり把握しておきたいところです。
実際にそれぞれの技術の違いを一つずつ理解していきましょう!

VR(仮想現実)とは?

まずはVRです。
2016年は『VR元年』とも呼ばれ、様々なVRコンテンツが発売したこともありXR関連の技術の中では1番有名なのではないでしょうか。僕も1番最初に耳にした技術でした。

VRは『Virtual Reality』の略です。日本語では『仮想現実』と訳されるようにゲームや360℃の動画コンテンツなど仮想空間に入り込んだような没入体験ができる技術です。
技術の特性上、XR関連の中でもっとも没入感が高いのではないでしょうか。
他の技術との違いとしては仮想空間のみを扱う点が挙げられます。

VR用のヘッドマウントディスプレイ(以下HMDとする)を装着して体験するのが一般的で、それ以外にも大きなスクリーンを使って裸眼で体感できるものなどがあります。

前述の通り、よく耳にする魅力的な技術ですが体験するにはHMDの購入や特定の施設まで足を運んでの体験など、なかなかハードルが高くて手を出せない人も多いのではないでしょうか。
かくいう僕も、つい最近まで触れる機会がないまま過ごしていましたが、以前投稿した『気になるWebサービス・アプリを紹介!大迫力のARが体験できる「SHIBUYA XR SHOW CASE」に行ってみた』などでこれらの技術について調べて、体験したことで非常に興味を持ち、HMDを購入してしまいました。セールって怖い。

そんなVRですが、実際にどのようなものに使われているのか見ていきましょう!

家庭用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)

やっぱりVRといえばHMDが思い浮かびますよね。
FacebookやGoogle、Sonyなど様々な会社が発売しています。
上記の画像はFacebookが販売している「Oculusシリーズ」です。ちなみに僕が購入したのはこのシリーズ内のOculus Goです。
PCに接続するものやPlayStationなどの外部デバイスに接続するもの、もっと手軽なもので言うとスマートフォンを装着するものからHMD単体で動くスタンドアローン型のものまでバリエーションも豊富なので、購入のハードルもどんどん下がっています。

機能としては各社がそれぞれアプリケーションの配信ストアを展開していたり、メニュー画面ではブラウザを操作できたりと発展も著しいです。

VRアトラクション

前述の家庭用HMDとは違い、こちらは特定の場所に行って体感するVRコンテンツです。
家庭用のものと違い、実際に座っている場所が連動して動くものや大きなスクリーンに映像を写すことでVR空間を表現するもの、VR空間と連動しているデバイスを使ったシューティングゲームなど、広い空間と特殊な設備ならではの体験ができます。

有名なところではUSJ東京ジョイポリスなどの、アミューズメント施設で体験することができます。
また、以前に紹介したSHIBUYA XR SHOW CASEでもVRの体験ができますので、是非行ってみてはいかがでしょうか。

ARとは?

VRに続いてこちらも知っている人が多いARです。
ARとは『Augmented Reality』の略です。日本語では『拡張現実』と訳され、現実世界にデータや画像などのデジタルコンテンツを反映させる技術です。
Pokémon GOの爆発的な人気で普及したように感じていますが、スマートフォンのカメラ機能との親和性が高く、ARを用いたアプリ・サービスなどがどんどん増えている印象です。
上記のようなゲーム以外にも、以前紹介したAR×飲食店検索アプリのmeshiqooIKEA PLACEのように日々の生活の中で使用できる、アプリ・サービスもリリースされています。

上記のようにスマートフォンで体験できる技術のため、体験のハードルが非常に低く、一般にも急速に広がっている注目の技術です。

では、実際にARはどのようなもので体感できるのか見ていきましょう。

スマートフォン・タブレット

先ほどご紹介したようなアプリなどを始め、iPhone、iPad、Androidと行ったスマートフォン・タブレットで続々とARの対応が進んでいます。
前述したアプリを始め、iPhoneのApp Storeでは『AR App』というカテゴリーもできるほどに一般的なものとして普及しているようです。

また、iPhoneでは『ARKit』、Androidでは『ARCore』という技術も最新版のOS標準で実装されているので、ブラウザからでもARコンテンツを表示することが可能になっています。

Google検索で『猫』と調べて弊社エントランスに猫を召喚

ARグラス

ARグラスとは上記画像のようなメガネ型のデバイスを装着することでARコンテンツを表示することができるものです。
スマートフォンやタブレットを使用したARコンテンツは非常に手軽に体験できるのが利点ですが、こちらは視界全体に影響するので没入感という点では圧倒的に優れています。
現段階では一般向けというよりも、医療や生産工場といった業務用として用いられていることが多いようです。

また、似たような商品として『ARグラス』以外にも『スマートグラス』、『MRグラス』などの名称があり非常に混合しやすいのですが、下記のような分類があると言われているので購入をする際は対応している技術をよく確認しましょう。

  • デジタルコンテンツを表示
    →スマートグラス、ARグラス、MRグラス
  • 現実の空間を認識できるもの
    →ARグラス、MRグラス
  • 手などのトラッキング機能をもち、表示したコンテンツに干渉できるもの
    →MRグラス

※諸説あり

ARアトラクション

VRと同様、こちらもアトラクションなどが充実しています。
特に個人的に注目しているのが上記画像の『HADO』というコンテンツです。

公式サイトを見てみると…

HADOは、体を動かして技を発動させ、
フィールドを自由に動き回り、
味方と連携して楽しむ『テクノスポーツ』です。

テクノスポーツ…。めちゃくちゃ気になりますね。
動画を見てみるとHMDと腕につけるセンサーを装着して、
手からエナジーボールを発射、腕でバリアを貼ってそれを防御しています。

なにこれ。ハリーポッターですか?

これに関しては僕も体験していないので具体的な内容はわかりませんが、『HADO WORLD CUP 2019』という大会も開催されているという盛り上がりっぷりです。
もうとやかく言いません。誰か一緒にやりましょ。

MRとは?

先ほどのVR・ARは聞いたことがあってもMRについては初めて耳にしたという方も多いのではないでしょうか。
MRとは『Mixed Reality』の略です。日本語では『複合現実』と訳され、現実世界と仮想世界を融合させる技術です。
これがなかなかわかりづらいのですが、一般的にはVRとARの上位互換のようなもので、手の動きなどをトラッキングしたり、コンテンツに近づいたりと、ARのように現実世界に表示されたコンテンツに干渉することができるとのことです。

…みなさん、Marvelの『アイアンマン』ってご存知ですか?
あの映画の中で、主人公がアイアンマンの中で操作しているホログラムがイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
デジタルコンテンツを手で操作することができる技術。ものすごく革新的ですね!

では実際にMRがどのようなもので体験できるのかみていきましょう!

HMD、MRグラス

こちらもVRやARと同様、対応のHMDやメガネ型のデバイスが販売されています。
Microsoftの『Hololens2』や『Windows Mixed Reality』、Nreal Ltd.の『nreal light』やMagic Leapの『Magic Leap 1』など、VRやARに劣らないくらい様々な対応デバイスを展開しています。

MRアトラクション

体験型のアトラクションに関してもVR・ARと同様、展開されています。
上記の施設では、海の中を冒険するようなアトラクションや廃墟の中を歩くホラー系のアトラクションなどが展開されており、「VRを超えた体験」と謳っています。
公式サイトの動画を見てみるとHMDをかぶった瞬間、異世界のような場所が写り、道中に現れる生物に手を伸ばしてみたりと、ゲームさながらの体験ができるようです。

SRとは?

最後にSRを紹介します。
SRとは『Substitutional Reality』の略です。日本語では『代替現実』と訳され、現実世界を仮想世界で置き換える技術です。
具体的にどのような技術かというと、現実世界と同じ場所の過去の映像をHMDなどを使用して投影することで、過去の映像を現在起きている事象だという錯覚を引き起こすことなどができます。

残念ながらこちらはまだ実験段階の技術で、現段階ではまだ体験ができなくないのですが、他のXR関連の技術の発展を考えると近い将来、実用化に至るかもしれません。

前述の通り、SRに関しては体験することができませんが、将来的にどのような使用用途が考えられるのかを見ていきましょう。

シミュレーター

先ほどSRは投影した映像が実際に現実で起きていると錯覚させる技術とお伝えしましたが、シミュレーターなどにこの特性を利用して、よりリアルに実際の状況を再現することができるように日々開発が進んでいるようです。

Web業界でもXRが活用される?

現在はブラウザ上で機能するXRコンテンツなど、Web業界でもこれらの技術は活用され始めています。

JavaScriptのフレームワークとして有名な『React.js』を用いた『React 360』、HTMLタグのような独自に定義されたコードを記述する『A-Frame』、それらに内包されているコンテンツの描画に特化したライブラリである『Three.js』など、ここ数年ですでにWebの技術でXR関連のコンテンツを作成することは可能となっています。

Webの技術を使用して作られたVRコンテンツ

https://webvr.soundboxing.co/
https://vr.with.in/

JavaScriptで扱えるAPIとして、以前よりWebVR APIという名称で開発が進んでいたのですが、昨今のARやMRなどの技術も視野に入れて新たに、WebXR Device APIというAPIが策定されました。
これらの技術から読み取れるように、Web上でXRコンテンツを作成するハードルはどんどん下がっています。

Webサイト・サービスはPCで閲覧する時代からスマートフォン主流に変わりました。
ARの項目でもご紹介しましたが、そのスマートフォンの標準機能としてARを強化するような流れになっているのであれば、Webサイト上にARコンテンツが表示されていることなんて当たり前の時代が来てもおかしくはないのではないでしょうか。

「技術の変化に対応しなければならない」なんていうのはこの業界では割とよく言われることですが、それ以前に単純に面白そうですよね。
こんな便利な世の中です。何かを始めたいと思ったことにどんどん飛び込んでみましょう!

関連記事