「仕事は自分で作り出すものなんです」常に挑戦し続けるフリーランスとしての話

今回は、現在テクニカルディレクターとしてテクニカルディレクションからプログラミング、サービス構築など幅広く活躍する、辻将幸さんにインタビューをさせていただきました。

辻将幸 (ツジ マサユキ):テクニカルディレクター
2013年からSES系企業にて建築や医療系システムのエンジニアに従事。
2017年にフリーランスとして独立。
現在は制作案件のテクニカルディレクターや移住系サービスのCTO、マーケティング系サービスのCTOなど様々な案件に携わる。

キャリアを考えた、フリーランスという選択

-今までのご経歴はどのようなものでしたか

もともと専門学校に通っていた時は、ゲーム制作について学んでいました。
それこそ、ゲームをプレイするのが小さい頃から好きだったので、自分も作りたいなという感情から進学しました。
ただ、ゲームを開発するためプログラミング言語であるC言語を学んでいたのですが、これが本当に難しくて…
専門学校期間の2年では習得しきれず、一旦ゲームクリエイターという道を諦め、新卒としてSESを行なっている会社にエンジニアとして就職をしました。

会社員としてエンジニアをやっていた時は建設系や金融系企業のシステム開発に携わっていたのですが、正直な話エンジニアって胸張って言えるのか、いささか悩ましい作業内容で…
ほとんどの仕事がExcel上でシステム開発におけるタイムスケジュールを調整したり、仕様書などのドキュメントの作成や整備など雑務的なものをしていくことが多く、プログラムに触れる機会はありませんでした。

そんな中、このまま今の仕事を続けて30歳になった時の自分の市場価値を想像してみると、物凄いスピードで変化していく現代で生き残っていけるのかということを不安に思うようになりました。

そこで自分のキャリアやスキルを高めていけるような仕事をしていきたいと考え、2017年に意を決してフリーランスに転向しました。

-フリーランスになってからの初案件はどのようなものだったんですか

フリーランスとしての初案件は、大規模なECサイトの立ち上げにWebエンジニアとして参画したものでした。
具体的に言うと、Salesforceが提供している、ECパッケージをJavaScriptを活用してECサイトに実装していました。
JavaScriptの実装経験が今までになかったので、学習しながら実践するということを日々繰り返していました。
そこからフリーランスとして、IoTのバックエンド開発、勤怠クラウドシステムの構築、ホテルサイトの構築など様々なプロジェクトに携わってきましたね笑

学ぶ意識を絶やさないということ

-現在はどんな仕事をしていますか

現在は主に3社のプロジェクトに並行して参画しています。
具体的にお話しすると、

1つめは、新規で受託を請け負うシステム開発の企業にて、テクニカルディレクターとしてクライアントの業務体験を経て提案から開発、クライアントのリリースまでのシステム開発全般を担う仕事をしています。
その中でも業務体験が重要と考えていて、システム開発は要件を満たすための手段であり、大切なのはクライアントの日々の業務だと思っています。自らが業務を体験して同じ目線に立つことは提案、開発の他、リリースした後のUI/UXにも影響が出てくると考えています。
開発面に関しては、これまでに学んできたWebやシステムに関しての知識をフル活用して、どのようにクライアントの課題を解決する提案ができるか、その上でどう開発していくかということを考えながら仕事をしています。

2つめは、移住系のハードルを下げるスタートアップ企業のCTOとしてクライアントニーズの検証から開発までを行なっています。
これはまだリリースされていないサービスなんですが、地方都市に移住を検討しているフリーランスに向けて情報発信をして、直接自治体を探すのではなく自然や子育てがしやすい場所などの興味からその条件にあった自治体を探すサービスを作っています。
自分がフリーランスとして働いているということもあり、このサービスが普及することによって、フリーランスという働き方ももっと自由になっていけばとサービスの構築をしています。

クライアントのニーズの把握しサービスに反映させていくマーケティングの部分から携わっているので、とても刺激的な環境で日々働けています。

3つめは、マーケティング業界のリビルドを掲げるスタートアップ企業のCTOとして、テクニカルサポートを行っています。
そのプロジェクトではマーケターの方が働くうえで、より効率的に作業を行いライフワークバランスを担保できるようなプラットフォームサービスの提供を目指しています。
現在、簡易的なプロトタイプを作成してユーザーへのインタビューを通してユーザーのニーズを検証中の段階になっています。

現状、様々な案件に携わっているんですが、一週間の中で月、火曜日はこのプロジェクト、水、木曜日はこっちのプロジェクトと、日々バランスを取りながら働いています笑

-仕事をしている上で心がけていることはなんですか

「ユーザー目線で考える」、「常に勉強する」、「今までやったことのないことをやる」ということを心がけています。
これはフリーランスとしての初案件であった、ECサイトの案件から心がけるようになりました。
先ほども言いましたが、初めてのことだらけの案件でしたので…

エンジニアとして仕事をしていると、最新技術や面倒な実装に目をそむけがちですが、
本来はクライアントやサービスを使ってもらうエンドユーザーに満足してもらうことが大切です。
そのためにユーザー目線を持ち、常に挑戦し、日々学ぶ意識を持ち続けていくことを心がけています。

理想は休日に学習するのではなく、案件に携わりながら、いかにステップアップをしていくかを考えていくということですね。

-最も印象に残っている仕事はなんですか

ECサイトの構築のお仕事です。
フリーランスになる前の金融業界でエンジニアをしていたころは、スーツを着て満員電車に揺られ、仕事中は携帯電話やインターネットは職場で使用できないという環境でした。
しかし、Web業界に入って私服OK、出社が遅い、インターネットがないと仕事にならないと真逆の環境だったので、業務以前に環境の変化には驚きましたね。

また、仕事内容に関しても上司から言われたことをただこなしていた金融業界での仕事と違い、自分で動いていくことによって仕事を作り出すという点も、この案件の中で学びました。

この時、尊敬するマネージャーから「言われたことをやるんじゃなくて、新しく仕事を作り出さないと」と言われたのは今でも覚えています。

未来を据えた仕組み作り

-どのような環境で働きたいですか

  1. 自発的に行動ができる方がいる
  2. 尊敬できる先輩エンジニアがいる
  3. 自由な環境

自発的に行動できる人と仕事をすると自分自身のモチベーションも上がりますし、尊敬する人が近くにいることで1人で仕事をするよりも、大きく成長できると考えています。
また、「自由な環境」というのは服装や時間など、働き方の部分もありますが、自分が力を付けていきたい領域の案件に、やる気があれば参加できる環境で働けるのは理想ですね。

-これからどのようなことをやっていきたいですか

元々学生の頃から憧れていたゲーム開発のお仕事や、技術者冥利に尽きるような先端の技術の研究などにも挑戦していきたいです。
また、AIやブロックチェーンなどの手段を活用しつつ、未来を見据えた画期的な仕組み作りをしていきたいと考えています。

-これからIT業界を目指す方へメッセージをお願いします

「Webの見た目を作るWebデザイナーやクリエイター」
「決済やデータの処理を行うシステムエンジニア」
「サービスを世に広めるためのマーケター」などIT業界には様々な職業があります。
まずはどの領域の仕事が自分に適しているかを、見つけるところからスタートしてみてください!

「よく分からないから」、「なんとなく」といった理由でエンジニアになったけど、実はWebデザイナーやマーケターの方が向いているかも。

という方を周りでよく見かけます。そして、それに気が付かないまま過ごす人も沢山います。

今一度、自分がどのような形でITの分野に接したいかを考えて、
そして既に仕事をしている人に話を聞くとより仕事がイメージしやすくなると思います。

日々楽しく仕事している理想の姿を目指して、1歩ずつ前へ進んでいってください!

関連記事