UXデザイナーとは?仕事内容〜年収まで徹底解説!

Webサイトが進化・成熟していく中で「情報の中身が分かりやすいかどうか」だけでなく「情報取得という体験を通じて何を感じてもらうか」にも配慮しようという考え方が出てきました。

今回は、UXって何?というところから、UXデザイナーの仕事内容や平均年収まで、全容を解説していきたいと思います。

UXって何?

UXはUser Experience(ユーザーエクスペリエンス)のこと。
ASCII.jpデジタル用語辞典によると、次のようにされています。

認知心理学者で、米国アップルコンピューターのユーザーエクスペリエンス・アーキテクトだったドン・ノーマン博士が提唱した、「ヒューマン・インターフェイス」や「ユーザービリティ」よりも、さらに幅広い概念を示す造語。
製品やサービスのそのものの利用価値や所有価値ではなく、使用・消費・所有などを通じて、ユーザーが認知する有意義な体験のこと。製品やサービスを利用する際の動機や感情的な経過を重視し、ユーザーが真に求めていることを「楽しく」「面白く」「心地よく」行える点を提供価値として考えるコンセプト。

UXはユーザーの体験。たとえば、Webサイトの見栄えも内容も素晴らしいのに、ページの読み込みが遅くてストレスを感じるとなれば、UXの観点では素晴らしいとはいえません。会員サイトで退会手続きをする際、退会ページがどこにあるのか分かりづらければ、商品やブランド、企業へのイメージにも影響します。またユーザーからのクレーム電話への対応も広く捉えればUXになります。
UXデザインは、必ずしも視覚的なものだけではない、Webサイトに限ったものではないと言えます。

UXデザイナーの仕事内容

UXデザイナーは、ユーザーの体験をデザインする人。Webサイトの場合は、さまざまな目的を持ってアクセスするユーザーが、どういう風にWebサイトを利用したら目的を達成できて満足感を得られるかを考え、決めていくことが仕事です。

具体的には、想定ユーザーのペルソナを設定し、どんな手順で目的を達成していくかというカスタマージャーニーマップを作成します。「どこにどんなコンテンツがあればいいか、そのコンテンツの中身はどうすればいいか。だからWebサイト全体の構造はこうなる」という感じでWebサイトの全体像を設計していきます。
どういう思考でどう行動するか、そのときどんな感情を抱くかなどがポイントとなるため、いわゆるWebデザインの知識やスキルよりも、マーケティング的な思考が求められます。

また、ユーザー目線での分かりやすさ、使いやすさを追求するために公開前のプロトタイプでユーザーインタビューやABテストを行うこともあります。UIと一緒にUXを評価することが多く、UXデザイナーが項目をリストアップして、ユーザーテストを設計することもあります。

UIと同じように、WebデザイナーがUXを考えながらページ全体、サイト全体をデザインすることもあります。
また、プロジェクトの規模や内容によって、WebプランナーやWebマーケター、WebディレクターがUXデザイナーの役割を担うこともあります。

UXデザイナーのやりがい

UXデザイナーは、Webサイト全体としてどんな体験を提供できるかを考えています。
個々のページ、コンテンツだけでなく、Webサイト全体に自分のアイデアを反映していくことができます。

また、ユーザーの体験を高めるための企画提案やサービス提案、ツールの導入提案をすることもあります。できることの自由度の高さも魅力です。
UXの改善が見られるとWebサイトの目標達成(CVなど)や利用者数、リピーター数などの数字にも反映され「見える結果」も得られます。

UXデザイナーのキャリアパス

Webサイト制作においてUXデザイナーは、Webデザイン系職種の上位に位置し、ひとつの到達点といえるかもしれません。「ユーザーの体験」にどうアプローチしたいかによって、キャリアパスは変わってきます。
UX視点からWebサイトの成長を支援したいとWebコンサルタントに進む人、今までなかったWebサービスでユーザーの感動を生み出したいとスタートアップに進む人、表現で感動させたいとクリエイティブディレクターに進む人、多くのクライアントやWebサイトにUXを波及させたいと後進を育成するためにマネジメント職に進む人、さまざまです。
UXはWebサイトに限ったものではないため他の業界に転職する人もいます。

UXデザイナーに向いている人

UXデザインを進めていく上で、核となるコンセプトが必要になってきます。アイデアを言語化するのが得意な人も向いています。
UIデザイナーと同様、ひとつの考えにとらわれずに物事を考えられる人、ミクロ視点とマクロ視点を切り替えられ、多角的に物事を見るのが得意な人も向いています。

Webサイトには、さまざまな目的、感情を持ったユーザーがアクセスします。そのためUXデザイナーが1人でUXを考えるよりもチームで意見を出し合ってUXを高めていく手法も多くの現場で取り入れられています。
ファシリテーターとしてのスキルやコミュニケーション力も必要です。

未経験からUXデザイナーを目指すには?

優れたUXを生み出すには、Webサイトに限らない幅広い知識が求められます。
一般的にはWebデザイナーからUIデザイナー、UXデザイナーへとステップアップしていくケースが多いようですが、WebマーケーターやWebアナリスト、WebプランナーなどからUXデザイナーになる人もいます。

UXデザイナーを目指すなら、Webデザイナーあたりを入り口にするといいでしょう。
Webデザイン以外にも、行動心理、人間工学、マーケティング、SEO、サイト解析などの知識が生きてきます。

平均年収は?

Webデザイナーの平均年収は約357万円程度と言われています。

20代:319万円
30代:378万円
40代:425万円


▼参考データ
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_01

仕事に活かせる経験・スキル・資格って?

特別な資格は必要ありませんが、Webデザインに関する知識やスキルはあったほうがいいでしょう。

▼Webデザイン技能検定
http://www.webdesign.gr.jp/

▼情報処理技術者試験ITパスポート
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

▼Webデザイナー検定
https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/web/

▼ホームページ制作能力認定試験
https://www.sikaku.gr.jp/web/hp/

また、実務経験が必要な資格もあります。

▼人間中心設計専門家
https://www.hcdnet.org/certified/about/

最近の動向(仕事のトレンド、求人量など)は?

最近は、Webサイトはユーザーの期待に応えるのは当たり前で、期待を超えていくために何ができるかが問われはじめています。PC、スマホ、タブレットなど、ユーザーが利用する端末も増え、UIとあわせてUXへのニーズは高まっています。
UIデザイナー同様、WebサイトよりもスマホアプリやWebサービスの現場のほうが、UXデザイナーへのニーズが高く、求人量も増えている印象があります。

まとめ

今回はUXデザイナーについて細かく解説してきました。
UXはマーケティングと一緒に語られることが多いですが、Webサイトにおいてはサイト全体で考える必要があるものだとおわかりいただけたと思います。ユーザーがWebサイトに求めるものが変わったり、商品が変わったりすれば、あるべきUXの形も変わってきます。
正解が見えづらい世界ですが、奥が深く追求しがいがあることは確かです。興味のある人はチャレンジしてみてください。

Web業界にはWebプロデューサー、Webディレクター、Webデザイナー、Webエンジニアなど、全く違った持ち味を活かして働ける職種があります。
どこに適正があるか、今はまだ自分では分からないかもしれませんが、実際やってみたり、現場の人に話してみたりすることで、自分の道が見つかるかもしれません。
Web業界に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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