【ケーススタディ】インターネット広告入門:バナーを作ってみよう!デザインサンプル付

バナーを制作する際どのように制作していますか?
今回はバナー広告制作のケーススタディをご用意しました。

ひとえに広告バナーと言っても、どの広告にも掲載をする理由があります。そして、バナー広告には実に様々な形や容量があります。
今回は、バナー広告制作への理解を深めるためのケーススタディです。バナー制作に必要な実技的能力と、クリエイティブなアイデアを生み出す創造的能力を合体させ、このケーススタディに取り組んでみましょう!

バナー制作をはじめてみよう!

オリエンテーション

バナー広告、CM、店頭広告にかかわらず、広告の制作依頼には必ずオリエンテーションがあります。
オリエンテーションでは、クライアントから、

  • 広告対象(商品、サービス、企業など)
  • 予算
  • 目的
  • ターゲット層
  • 使用メディア(媒体)
  • 達成したい目標

などが提示されます。
内容はケースバイケースで、クライアントの意向が概ね決まっていることもありますし、細かい部分まで決まっていない部分もあります。

まず、今回のケーススタディのオリエンテーションは次のとおりです。

クライアント:ピザデリバリー会社 (名称:ピザカット)

広告対象および目的:新サービスの宣伝。激化する競争の中で、消費者に思い出してもらえるブランドとなり、競争に勝つため新たにサブスクリプションサービスを導入

掲載媒体:ポータルサイト。ネットデリバリーとインターネット広告の親和性の高さを利用し、そのままHPへ誘導させるために、ポータルサイトにバナーを掲載。

仕様:300px×300px、jpgもしくはpng形式、アニメーション不可

自分の考えを形にしてみる

まずは、上記に挙げたオリエンテーションを元に、あなたが考えたバナー広告を形にしてみましょう。手書きでもいいのでバナーを構想、デザインしてみてください。
この後に、広告制作の考え方を織り交ぜながらサンプルバナーの制作ステップへの説明をしていきます。KROWL MAGAZINE編集部の作ったバナー案も出しますので、全てを読み終わってから、最初に自分が構想したバナーと見比べてみてください。
余裕のある方は、最後の最後に、再度上記オリエンテーションから考えられるバナーを作ってみましょう。

※バナーは大容量のものから小容量のものまで、容量も様々です。今回は静止画バナー制作ということで、300px×300pxの静止画バナーを作ることとします。

バナー制作の基本

それではバナー制作の基本的な考え方をお伝えします。
まず、クライアントからのオリエンテーション内容を入念に確認し、自分なりに「クライアントが置かれている状況を理解します。」解決しなければならない問題が何なのかをしっかりと自分なりに理解することが目的です。

次に、「誰をターゲットにするかを考えます。」ターゲットは、オリエンテーションで定められているケースもあるので、このステップが必要ではない場合もあります。
しかし、たとえターゲットが定められていたとしても、ターゲットの中でも具体的にどの層に一番訴えたいのかを具体化し、「誰に対してどのようなプレゼンテーションをするのか」、を明確にすることで、情報の整理がしやすくなります。
自分なりの仮説を立ててターゲットを考えることはとても重要です。

次に考えるポイントは、「バナーにどのような役割をさせるのか」。
オリエンテーションの中では競合優位性が感じられる、選んでもらえるピザデリバリーになるべくバナーを活用するとあります。その意味を深く掘り下げる、これがポイントです。
「ウェブサイトへの誘導に徹する」、「バナーを見るだけで伝えたいことがわかる(クリックしないでも見ればOK)」、「そのバナー自体をバズらせて話題化する」、などバナーを使って何を実現するのかを考えます。

ここまでの情報の整理ができたら、「バナーに入れる要素」を考えます。

ここから先にサンプルバナー案があります。
サンプルを見る前にご自身で制作したバナー案と比較するために手書き、Photoshop、Illustrator、ツールに特に制約はないのでまずは制作してみましょう。
(すぐに作業ができない方は頭でこんなバナーかなと想像してみるのもいいでしょう)

・・・

KROWL MAGAZINE編集部のバナー案

クライアントに提案するとき、とても重要になるのが1案に絞らないことです。初期の段階ではアイデアに複数の方向性を持たせることが多いです。
目的やターゲットが1つだとしても、クリエイティブの方向性は無限に考えられます。1回のプレゼンでクリエイティブが決まるわけではなく、何度もクライアントとのやりとり、修正を経て、公開用のバナーが決定します。

※掲載媒体によりバナー広告を出している企業名を入れなければいけない場合がありますが、今回はケーススタディのためガイドラインは考慮しないものとします。

A案

バナーに「思わずクリックしたくなるギミックを取り入れて」まずはサイトへの誘導を促す案です。
ピザデリバリーの広告だからといって、ピザ屋その会社の名前が出ていなければいけないというルールはありません。クライアントさえOKをすれば、文字だけの広告で惹きつけることも可能です。

B案

新聞記事のようなバナーを考えてみました。
ニュース感を出すと同時に、この記事を読めば、Webサイトに行かなくとも、言いたいことが理解できるようにしています。このバナーのポイントは、ピザカットという会社が新しいことをしていて、試す価値がある会社であることをクリックさせることなく認知させる点です。

C案

ピザ好きには写真で判断する人もいるはずです。ここではピザの質が一目でわかる写真を入れて、それにプラスしてサブスクリプションが開始したことを伝えます。ポイントは、写真で伝えるピザのクオリティの高さと、サービスの強調を合体させているところです。

自分の考えたバナーと比べてみよう!

それでは、あなたが最初に考えたバナーと、KROWL MAGAZINE編集部のバナー案を比較してみてください。自分のバナーの良い部分、KROWL MAGAZINE編集部のバナーの良い部分は見えましたか?
クリエイティブを作るときの基本は、自分がそのアイデアを面白いと思えるか否かです。そのためには、多くのクリエイティブを目にして、どういった表現があるのかにアンテナをはっておくことも非常に大事です。

絵画の基本が模倣から始まるように、まずは自分が日常的に目にするバナーも、意識をもって見てみることから始めてみましょう。そのクリエイティブがどういった意図で、どういった人に向けて作られたものなのか。どのような部分が面白いのか、きになるのかなど、少しでいいので考えてみてください。

失敗例

わかりやすい失敗例をお見せします。このバナーの問題点はどこでしょう?
一番の問題点は、「競合との差別化」や「話題性」がなく、閲覧者にとって「ありふれた」広告でしかないところです。広告は消費者の興味を勝ち取る手段です。そもそも興味を持ってもらえない内容では、広告として成り立ちませんよね。

さいごに

広告クリエイティブにおいて、初回に提案したものがそのまま形になることはほぼ100%ありません。今回ここに提示した案をもとに話をすると、このA、B、Cのアイデアは「たたき」として、クライアントが方向性を選ぶための確認材料となる場合が多いです。
クライアントが方向性を選んだあとは、該当する案を具体化し、クライアントの要望とクリエイティブを混ぜ合わせながら最終的なバナー提案に向かっていきます。

バナー広告制作は、PhotoshopやIllustratorなどの制作ソフトを使えればできるというものではありません。そこにクリエイティブな想像力が加わってこそ、始めて消費者に興味を持ってもらえるものとして意味をなすのです。

このような視点を忘れずに、バナー広告を見てみてください。あなたの今後の制作活動にきっと役立つことでしょう。

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