制作ディレクターとは?仕事内容〜年収まで徹底解説!

Webディレクターは「制作現場のリーダー」と、以前の記事で紹介しました( https://magazine.krowl.jp/3599/)。
仕事の領域は広く、規模の大きなプロジェクトでは複数のWebディレクターで協業しますし、新規構築なのか運用なのかによってWebディレクターの動き方も変わってきます。

その点では、Webディレクターは新規立ち上げやリニューアルなどの構築を担当する「制作ディレクター」と、Webサイト運用を担当する「運用ディレクター」に二分できると言えるでしょう。
そこで今回は、「制作ディレクター」について、その仕事内容から平均年収まで、全容を解説していきたいと思います。

制作ディレクターの仕事内容

制作ディレクターの主な役割は、制作工程の進行と制作物の管理。求人などで見かける「制作進行管理」は、制作ディレクターのことを指していると思っていいでしょう。
具体的な仕事内容はWebプランナーやWebデザイナー、Webライター、フロントエンドエンジニア、マークアップエンジニアなど、Webサイト制作に必要な各スタッフのタスクと稼働状況、スケジュール、制作に必要な素材、出来上がった納品物などの管理です。

中でも大切なのが、タスク&スケジュールの管理と調整。
各スタッフにプロジェクトの目的を伝えた上で、要件定義書や画面設計書をもとに

  • この仕様ならデザイン期間は何営業日必要
  • コーディング期間は何営業日必要

などと工期について話し合い、公開日(納品日)から逆算してスケジュール表に落とし込んでいきます。
スケジュールにハマらりそうもない場合は、作業範囲を減らすことはできないか、公開日を遅らせることはできないか、公開日に間に合わないものは公開後の対応にさせてもらえないかなど、クライアントと折衝してタスクとスケジュールを明確にします。

スケジュール表は、各タスクを一覧化した「WBS(Work Breakdown Structure)」やグラフ化した「ガントチャート」などの形で作成するのが一般的。Microsoft Excelで作る場合もありますが、プロジェクトの規模によってはRedmineやBacklog、Wrinkなどの有料プロジェクト管理ツールを導入することも。その場合はタスクの登録なども行います。

また、新商品発売によるWebサイトの新規構築では「新商品の写真素材がなければWebデザインが進められない、決められない」ということもあります。各スタッフの制作作業に必要な素材が足りない場合はクライアントに連絡して取り寄せます。
素材支給が遅れることで制作工程が遅れる場合は、あらためて折衝しスケジュールを調整するのも大切な役目です。

制作物の管理は、クライアントに提案前のデザインチェックや、納品前のファイルチェックがあたります。決められたスケジュールの中でタスクを達成できたか、制作現場のリーダーとしてチェック・管理するというイメージです。

制作ディレクターのやりがい

Webサイト制作は企画→構成→デザイン→実装の各段階で多くのスタッフが関わります。スケジュールの組み方が良くなかったり、クライアントとの素材の受け渡しがうまくいかなかったりすと「この日から取りかかれると思っていたのに…」と稼働予定を空けていたスタッフを待機させてしまうこともあります。これではプロジェクトチームのパフォーマンスが高いとは言えません。

作業に必要な下準備やスケジュールを調整し、各スタッフが仕事に集中できる環境を整える。制作工程全体が上手く機能するように動き、実践できると制作ディレクターとして大きな達成感を得られます。

制作ディレクターのキャリアパス

新規構築を担当するか運用を担当するかの違いはありますが、制作ディレクターもWebディレクターです。現場経験を積んでいくと、制作現場のリーダーからプロジェクト全体のリーダー、組織のリーダーへと進んでいくことが多いようです。Webプロデューサー、プロジェクトマネージャー、管理職、経営層などのキャリアパスが考えられます。

制作現場が好きな人の中には、Webディレクターを続けたり、フリーランスになる道もあります。

制作ディレクターに向いている人

仕事がデキる制作ディレクターに共通するのが「〜ということは」と逆算して考えられる人。制作現場をスムーズに動かすには「この作業をするということは、クライアントにあのことを確認して明確にしておかなくては」と根本にある課題をクリアにしておくことが大切だからです。
各部署のスタッフと連携する場面が多いので、コミュニケーションが得意な人、人と話すのが好きな人、みんなでワイワイやるのが好きな人も制作ディレクターに向いていると思います。

制作現場全体の進行管理という点では、物事を俯瞰で捉える力も必要です。どちらかというと特定分野のスペシャリストを志向する人よりも、幅広い知識を持つゼネラリストのほうが向いているでしょう。

未経験から制作ディレクターを目指すには?

属する会社によっても異なりますが、未経験の場合は、ある程度制作フローが決まっている運用業務で経験を積んでから制作ディレクターになるケースが多いようです。制作ディレクターとして採用されても最初のうちは先輩のアシスタントとして経験を積みながら、独り立ちしていくのが一般的です。
経験がなければなれない、という職業ではありません。

異業種でもチームを率いて仕事をした経験があれば、制作ディレクターの仕事に生きるはずです。

平均年収は?

Webプロデューサー/Webディレクターの平均年収は450万円程度と言われています。

20代:366万円
30代:464万円
40代:530万円
50代以上:573万円

▼参考データ
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_01

仕事に活かせる経験・スキル・資格って?

特別な資格は必要ありませんが、Web制作・運用に関する知識や経験、スキルがあると、洗い出せるタスクの精度があがったり、精緻なスケジュールが引けたり、仕事面で生きていきます。また、制作物のチェックにおいても、Web制作の知識は助けになります。

▼公益社団法人 全日本能率連盟 Web検定 Webディレクター
https://webken.jp/direction/

▼情報処理技術者試験ITパスポート
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

▼公益財団法人画像情報教育振興協会 Webデザイナー検定
https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/web/

▼ホームページ制作能力認定試験
https://www.sikaku.gr.jp/web/hp/

最近の動向(仕事のトレンド、求人量など)は?

制作ディレクターも含めて、Webディレクターは常に人材不足の傾向にあります。特に制作ディレクターの仕事は、会社全体の制作リソース管理にも影響してくるもの。仕事がデキる制作ディレクターは、引く手あまたです。
WebデザイナーやWebエンジニアのような「手に職」系よりも未経験者のハードルは低く、育てる前提で人柄重視の「育成枠採用」も増えてきています。

まとめ

今回は制作ディレクターについて細かく解説してきました。
タスクやスケジュール、リソースの管理が主な仕事で、自ら制作物をつくるわけではないけれど「制作」という名前が付いているのは、各スタッフのハブとなり制作現場全体の司令塔として、プロジェクト全体をスムーズに進めていくために不可欠な存在だから。
仕事がデキる制作ディレクターのもとには「あの人と仕事したい」と各スタッフからの求愛も止まないでしょう。制作チームを率いて制作物をつくる面白さが制作ディレクターには、あります。未経験からでもチャレンジしがいのある仕事です。

Web業界にはWebプロデューサー、Webディレクター、Webデザイナー、Webエンジニアなど、全く違った持ち味を活かして働ける職種があります。
どこに適正があるか、今はまだ自分では分からないかもしれませんが、実際やってみたり、現場の人に話してみたりすることで、自分の道が見つかるかもしれません。
Web業界に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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