テスターとは?仕事内容〜年収まで徹底解説!

WebサイトやWebサービスは、一度公開してしまえば、基本的には世界中の人々がアクセスできます。
どんな人がどんな風に利用するか、机上の議論だけでは分かりません。
もし何かしらバグがあれば、そのWebサイトの信頼性、ひいてはクライアントに対するユーザーの信頼を落としてしまうことがあります。

正しい情報を正しい方法で提供する。そんな当たり前のことを当たり前に実行するために、公開前の確認やテストは不可欠で、テスターの重要性もそこにあります。

今回はテスターについて、その仕事内容から平均年収まで、全容を解説していきたいと思います。

テスターの仕事内容

テスターは、公開するWebサイトやWebサービスなどが正しく表示され、正しく機能するか、品質テストをする人のことです。
システム系の会社ではデバッガーやテストエンジニアという呼び方をする場合もあります。

WebサイトやWebサービス、Webアプリなどの目的、仕様にあわせて「何をテストすればいいか」は異なるもの。テスターはそれらを洗い出し、テスト内容の設計やテスト計画を立てます。
作成したテスト計画表、チェックリストなどに基づいてテストに臨み、テスト結果をエンジニアやプロジェクトマネージャーにフィードバックする、という流れが一般的です。

テストする項目は、

  • レイアウトが崩れていないか
  • ボタンをクリックしたら(カーソルをあわせたら)メニューが展開するか
  • 入力フォームが正しく機能するか
  • リンクの遷移先が正しいか

といった一般的な使い方の範囲で考えうるものから、

  • 画面の表示スピードはどうか
  • 外部から攻撃を受けるような脆弱性はないか

といった目に見えないところまでテストするケースもあります。
プログラムやシステムと連携するようなWebサイトでは、テスト項目も多岐にわたります。

テスターのやりがい

エンジニアを目指す人にとっては、公開前のコードを見て学べる貴重な機会と考える人も少なくありません。
そのため、システム系の会社では、エンジニア育成の一環としてテスト業務を担当させる会社もあるほどです。

制作者が想定していた操作をしてバグがない場合でも、想定外の操作をするとバグが発生する場合があります。
裏コマンドを見つけたような感覚を覚える人もいるようです。

公開前にミスを見つけて、正す機会を設けられるのはテスターがいるからこそ。
Webサイトのシステムに不具合があって、個人情報が流出し、クライアントに甚大な損害をもたらしてしまう。
そのような危機を救うことができる重要な任務をになっていることにやりがいを感じる人もいます。

テスターのキャリアパス

最初のうちは、テストマネージャーが作成したテスト計画書をもとに、テストを実施していきます。
経験を積んでいくと、テストマネージャーとして何をテストするかの計画を立案したり、どんな規模で実施するかテスト設計をしたり、制作の上流工程で仕様策定に関わったり、仕事の範囲も広がっていきます。

テスターを経験してからエンジニアになる人も多くいます。
また、それらの業務はサービスの理解にも繋がるので、沢山のサービスに携わった経験を生かしてプロジェクトマネージャーやコンサルタントに転向する人もいます。

テスターに向いている人

特にWebサイト制作では、特定のブラウザの種類やバージョン、プラットフォームによって機能しないコードもあります。
同じテスト作業をブラウザを替え、デバイスを替え、行うことも少なくありません。
同じようなテスト作業を繰り返してもバグを見落とさないことは大切で、集中力を持続できる人は向いていると思います。

また、テスト項目ごとに記録し、報告する必要があるため、コツコツ仕事ができる根気強さも必要です。

経験を積んでテスト計画の立案を担当するようになると、各部署とのやりとりが増えたり、部下のテスターを束ねたりするようになるため、コミュニケーション力も求められます。

未経験からテスターを目指すには?

最初のうちは「テスト計画書どおりにテストをする」のがメイン業務となるため、未経験からでも十分チャレンジできる仕事です。
Webアプリやスマートフォンアプリの制作会社では、テスト計画書通りテストをしてくれる人を在宅アルバイトで募集しているケースがあったり、エンジニア育成の一環としてテスター業務を担当させる会社もあったりします。

技術職に限らず、比較的経験の少ない状態でも現場の空気を肌で感じることができるのでテスターとして働きながら組織の中でやりたいポジションを見つけていくのにも適しています。
興味があれば、まず飛び込んでみるのも良いでしょう。

テスターの平均年収は?

デバッグ/テスターの平均年収は390万円程度と言われています。
20代:318万円
30代:421万円
40代:566万円
▼参考データ
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_07

仕事に活かせる経験・スキル・資格って?

テスト実施などは資格がなくてもできる仕事ですが、スペシャリストになるとテスト計画の立案など大きな仕事を任されやすくなります。資格があると仕事をする上で有利に働くようです。

JSTQB認定テスト技術者資格
http://jstqb.jp/

一般社団法人 IT検証産業協会 IT検証技術者認定試験(IVEC)
https://www.ivia.or.jp/item43

一般財団法人日本科学技術連盟 ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)
https://www.juse.jp/jcsqe/

独立行政法人 情報処理推進機構 基本情報技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/

最近の動向(仕事のトレンド、求人量など)は?

Web系の制作業務も複雑化・高度化しているため、テスター業務は今後も増加していくと思われます。
一方でAIの進化発達によってテストの自動化も進められています。
テストの実施はAIが行い、テスト計画の立案や改善提案はスペシャリストが行う、という流れになっていくと予想されています。

テスト結果をフィードバックする際「こういう現象が起きてしまう」という事象だけでなく「このあたりがあやしいから、こうしたら?」と原因や改善策まで提案できると、その後の修正作業がスムーズになるため、制作の知識があると活躍の場は広がっていくでしょう。

まとめ

今回はテスターについて、項目ごとに細かく解説してきました。
裏方として働くテスターの仕事は、分かりやすく創造力を発揮するような派手な仕事ではありませんが、制作になくてはならない仕事です。

エンジニアを目指す人の中には、スキルや知識を得るために貴重な実践経験と考える人もいます。
未経験からでも十分チャレンジ可能な職種なので、興味のある人はチャレンジしてみてください。

Web業界にはディレクター、デザイナー、エンジニアなど、全く違った持ち味を活かして働ける職種があります。
どこに適正があるか、今はまだ自分では分からないかもしれませんが、実際やってみたり、現場の人に話してみたりすることで、自分の道が見つかるかもしれません。

Web業界に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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